矯正の第一歩
先日、歯列矯正のメリット・デメリットについて書きました。
歯列矯正は、治療期間が長く、料金も安くありません。その労力があるにも関わらず、イメージと違う歯並びになって後悔してしまうこともあると聞きます。
この記事では、30代で歯列矯正を体験した私が、歯科選びで意識してよかったポイントをお伝えします。
歯科選びで悩んでいる方の参考になればうれしいです。
歯科を決めるのに大事なこと4つ
私が矯正を終えて、歯科選びで押さえてよかったポイントは4つあります。
- 日本矯正歯科学会の認定医か
- 自分のしたい矯正装置に対応しているか
- 通いやすいか
- 先生に言いたいことを言えるか
それぞれ以下に解説します。
1.日本矯正歯科学会の認定医か
まず1つ目は、日本矯正歯科学会の認定医が勤務している歯科であることです。
これは私も矯正歯科を調べているタイミングで知ったのですが、日本矯正歯科学会とは、日本を代表する歯科矯正学の学術団体です。
日本矯正歯科学会では、歯科矯正において適切な知識と経験を持つ医師を「認定医」「指導医」「臨床指導医」として認定しているそうです。
私を含め、一般の人は歯科医の技術や知識を評判や口コミだけで判断するのは難しいですよね。
日本矯正歯科学会では、歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせの機能面や最新の医療技術を駆使した矯正の研修などを行っているようです。
少なくとも認定医在籍の歯科であれば、安心して治療を受けられると思います。
2.自分のしたい矯正装置に対応しているか
矯正装置にはいろいろな種類があります。
表側・裏側・マウスピースなど、それぞれ特徴や費用も違います。歯科によって対応できない装置もあるので、まず自分が考えている矯正方法を決めてカウンセリングに望みましょう。
ちなみに私は表側矯正で、ブラケットを透明にし、ワイヤーは銀にしました。費用、矯正の期間などを考えた結果です。
銀→透明や白にすると値段があがる傾向にあります。
マスクつける時間も長いし、ここの費用は抑えよう
と当時すんなりと決めました。
もともと選択肢にはありませんでしたが、私がマウスピース矯正をしたくても、私の歯並びでは難しいとのことでした。
自分のしたい矯正装置がある歯科に行き、現在の歯並びの状態をその装置で対応できるか、費用面も考慮して、歯科医と相談するのがおすすめです。
3.通いやすいか
良い歯科を見つけて、遠いけれど頑張って通う・・・となりがちだと思うのですが、場所は家の近くか学校や職場の近くがおすすめです。
最初の頃は月2.3回。その後は月1回。それが矯正終了まで続くわけです。いえ、装置を外しても安定するまで何度か通います。
私は家と職場のちょうど真ん中にある矯正歯科に決めたので、通勤定期券の範囲内で通えました。
通いやすいというのは場所だけの問題ではなく、急な出来事に対応してくれるかも大切です。
特に矯正専門ではない歯科の場合、月1回矯正の歯科医が来院し、矯正歯科の日ができるケースがあります。
常駐の歯科医が対応してくれればいいですが、次の矯正歯科の日まで診察できない場合もあるかもしれません。
長期間の矯正です。生活しているといろんなことがあります。
私は12月に年内最後の通院で調整が終わり、次は来年となった数日後、なんとなく食べたせんべいが思いのほか硬く、ブラケットが外れました。
やってもた!年明けまでこのまま!?
と焦りまくりました。
しかし歯科に電話すると、翌日の予約が埋まっている隙間に対応してくださるとのことで命拾いした経験があります。
無事安心して年を越せました。
場所、予約のとりやすさ、緊急時の対応なども確認しておきましょう。
4.先生に言いたいことを言えるか
私は、数件の歯科でカウンセリングを受けたのですが、結局、相性が合う歯科医が1番いいと思います。
以下は、過去の話で、そう考える私の経験です。
近所に、子①が赤ちゃんの頃から通っている小児科病院がありました。そこの医師は小児科なのにも関わらず、本当に無愛想で「なんで小児科の医師になったの?」と思ってしまうくらいのレベルです。
でも私はこの医師が好きでとても信頼していました。それは、子供が熱で通院したときに様々な原因を探して、丁寧に診察してくれるからです。
この医師の良さに気づいたのは、いつもの病院が休診日で、別の小児科に行ったことがキッカケです。
そこの医師は本当に明るくて、子供への接し方も上手。我が子も安心して診察を受けていました。しかし、いつもの診察とは違い、さっと見て、薬を処方してもらうとすぐに終了。
子供は重篤になることもなく回復したので、特に問題はないのですが、今後も受診したいのは、いつもの病院だと思ったのです。
友人は、元気に手早く、子供も機嫌良く診察を受けられる医師がいいと言っていました。
つまり、感じ方は人それぞれで、周りの人にとっての良い医師が、自分にとっての良い医師かはわからないと実感したのです。
どちらの考えも理解できますしね。
このことを踏まえて、歯科医と話してみた自分の気持ちに目を向けることも大切です。
「矯正の相談だけしにいったけどよくわからない・・・」という方は想像してみてください。
自分が矯正装置をつけてしばらく経ったとします。
前回の調整時、いつもより痛みが少なく歯が動いた感じがない。でも気のせいかもしれない。治療は順調に進んでいるか不安。
このようなときに自分から聞ける歯科医か。それに答えてくれそうな歯科医か。
イメージしてみてください。
長いお付き合いになります。歯科医に言いたいことを言えるかが最後のポイントでした。
まず矯正相談に行ってみましょう
今回は、歯科選びのポイントをまとめました。費用にばかり目がいってしまいがちですが、4つのポイントを押さえてから考えても遅くはありません。
まず候補の歯科に矯正相談に行ってみましょう。様々な年代の方が通院されているのがわかります。もう遅いと感じている方がいれば、それはもったいないかもしれません。
今悩んでいる方が、歯列矯正のはじめの第一歩を踏み出せますように。
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